2010年5月17日月曜日

遠方より来る


夏井川渓谷の無量庵で栽培している三春ネギの苗=写真=が鉛筆大の太さにまで育ってきた。いよいよ畑に溝を掘り、定植する時期がきた。日曜日(5月16日)の朝9時すぎ、畑に石灰をまき、すき込み終えてちょうど一服しようとしたとき、埼玉県に住む同級生がやって来た。

彼のふるさとはいわき市小川町。無量庵は、東北道で来ると郡山から折れて小川町の中心部へ向かう、その途中にある。前にも寄ったが留守だったという。何年か前、無量庵の近くの旅館で同級会を開いた。翌日は無量庵に場所を移しておしゃべりを続けた。そのとき以来の対面だ。

次男坊と一緒だった。「漫画家?」「それは長男」。お茶くらいは飲んでいくものだと部屋に上げたら、あとから一人、男性が現れた。中学時代の同級生だという。車がついて来ないので引き返してきたのだ。ちょっとの時間だったが互いの消息を知らせ合った。北欧へ同級生を見舞いに行ったときのことも聞かれた。

「毎日、ブログを見てるよ。硬くて難しいときもあるが、風の動きだとか自然の様子がよく分かる」。北欧旅行の話も、松島でのミニ同級会の話もそれですんなり伝わった。

大手ゼネコンに長く勤め、今は子会社にいる。そろそろリタイアを考えなくては、という心境にあるらしい。ふるさとへ足を向けたのは中学時代の同級生から山菜採りの招きを受けたためでもあったか。

帰る段になって彼の車を見たら、フォード車製の大型四駆ではないか。「オレはパジェロに乗っていたが、燃費が5キロちょっとだったから、会社を辞めたときフィットに替えた。燃費は?」と聞くと、「4キロ。ほら、オレたちは貧乏に育ったから分かっぺ、外車はあこがれ」。

それで休日(だけだろう?)は外車の大型四駆を走らせるというわけだ。リタイアしても“ガソリン食い虫”に乗り続けるのだろうか。埼玉からいわきへ来るだけでも相当ガソリンを消費しただろうにと、人ごとながら心配した。

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