2010年5月25日火曜日
ネギトロ
夏井川渓谷(いわき市小川町)の無量庵に泊まるときは、平・平窪のスーパーで酒の肴を買う。このごろはマグロの切り落としとナッツ、カップ入りの味噌汁が定番だ。22日(土曜日)は切り落としの隣に並んだ「ネギトロ」用のマグロのたたきも求めた。切り落としも、たたきも1パック350円と安い。
無量庵の畑には三春ネギ苗が売るほどある。マグロのたたきにこれを刻んで交ぜれば、自前のネギトロになる。切り落としだけでなく、ネギトロも酒の肴にいい。余りをご飯にのせればネギトロ丼だ。うまかった。
畑に溝を掘り、ネギ苗を定植した。苗床の割にまいた種が多かったため、密植状態になった。ちょうど若い男性がファッションとして、ヘアを乱雑につっ立てたような感じ。根をばらして苗をより分けたら、捨てるしかない未熟な苗が山になった。
定植できる苗は思ったより少なく、溝が一列余った。どうするか。ひらめいたのがネギトロだ。未熟なネギ苗を仮植えしておけば、ネギトロに使える。定植したネギ苗が成長するまでのつなぎ(単なる葉ネギとして)にもなる。
ネギ苗は加熱したら、味もそっけもない。未熟だから当然だ。味噌汁、炒り卵も香りや味の点でピンとこない。刻んで納豆に交ぜる。生のままなら、まだかすかな香りがし、やわらかい歯ざわりもある。これが、ネギトロにも大切だ。土曜日(5月22日)に初めて試みて納得した。
定植したネギ苗は上掲写真の奥と、ネギ坊主をはさんだ手前にある。捨てるしかない苗が、さらにその手前に散乱してある。その一部をネギトロ用に仮植えした。
種の量からして苗床を3倍にすればよかった、しかし、定植できるネギ苗が3倍になれば、無量庵の畑では間に合わない。勢い未熟なネギ苗は畑のこやしにするしかなくなる。いつも感じる矛盾だ。ネギトロ用の仮植えはそんな気持ちを少しは晴らしてくれそうだ。
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