2010年5月24日月曜日
ネギ苗定植
三春ネギの苗が育ち、定植する時期がきた。
日曜日(5月23日)は雨になりそうだというので、土曜日の午後、夏井川渓谷の無量庵へ出かけた。ネギ苗を植える溝を掘り、苗床を掘り起こして苗を選別しておけば、翌日、朝飯前に定植できるだろう。
そうして作業は二日がかり、いや二日に分けてやった。それがよかった。クワとスコップの前日と、かがんでの作業の翌日と――。いずれも腰にはりがきた。わが家に帰ってすぐ膏薬を張った。一日がかりでは体のあちこちに筋肉痛があらわれただろう。
土曜日は午後3時に無量庵へ着いた。すぐ溝づくりを始め、終わってネギ苗を選別した。3分の2は育ちが悪かった。それは捨てるしかない。作業は6時までかかった。あとは泊まって晩酌をするだけ。途中のスーパーで買ったマグロの切り落としなどでのどを潤し、胃袋を満たして9時には寝た。
三春ネギの種は秋にまく。去年は集落(牛小川)のKさんからもらったのと、自家採種したのと合わせて、結構多くの種を確保できた。苗床を二つにした。厳冬だった。春になっても天候不順が続いた。ネギ苗はかじかんでいて、丈も短い。追肥を始めると同時に、5月になると天気が持ち直し、ぐんぐん苗が成長した。
菜園そのものは小さい。とはいえ、私の主たる目的は三春ネギの採種・栽培・消費のサイクルを実践しながら、そのルーツを探ることだ。3~4メートルほどの溝を東西に5つ、南北に2つつくっておいたところに、日曜朝4時半に起きてすきまなく苗を植えた=写真。これにも3時間はかかった。
農家にとっては田植えがそうであるように、私にとっては三春ネギの苗植えが家庭菜園の一年の大きな節目になる。
定植で一段落はついた。が、どうしても育ちの悪い3分の2が気になる。土に返す前になにか方策はないものか。定植した苗が育って秋に食べられるようになるまで、つなぎとしてなにか料理に使えないか、少しでも口に入れる方法がないか――。あった。ネギトロだ。これについては後日書くこととしたい。
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