2010年5月22日土曜日

小満


きのう(5月21日)の「小満」は、わが家では節目の一日となった。冬以降、茶の間のこたつ(現在はスイッチを切っているが)でしていた調べものを、2階でやるようにした。子どもの机がある。カミサンは「えらい」などとはやして、茶の間から夫の姿が消えたのを喜んだ。それほど気温が上昇した。

早朝5時半ごろ、外へ出ると深い霧に包まれていた。雨上がり、水滴がまだ空中に漂っている気配がする。散歩をするかどうかためらっているうちに空が明るくなった。1時間もすると、それこそ“霧消”が始まった。

夏井川の堤防へ出るころには太陽が顔をのぞかせ、青空が広がり、丘陵をオブラート状に包んでいた霧が見る見るうちに流れて消えていく。対岸の山崎、小高い丘の中腹にある專称寺の本堂や鐘楼が霧に隠れたり、見えたりしたあと=写真、すっかり若葉の風景がよみがえった。

日中は2階にいても気温の高いのが分かった。長袖では熱がこもり、汗が出る一歩手前の状態だ。窓を開ける。風の通りをよくすると、少し熱がひいた。一時、街へ出かけ、昼食と一服をかねて横になったほかは、夕方まで机に向かい続けた。

きのうの小名浜での最高気温は朝9時直前の23.0度。7月上旬並みの暑さだったとか。夕方の散歩で初めて汗をかいた。雄のキジもヨシ原からサイクリングロードに出て、母衣(ほろ)打ちをしながらけたたましくさえずっていた。それが、堤防の天端から見えた。

5月は、4月の日照不足と低温・多湿をカバーするかのように、さわやかな日が続いている。きょうも暑くなりそうだ。

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