2010年5月3日月曜日
ツツジ協演
「競演」ではない。「共演」でもない。しいていえば「協演」か。
夏井川渓谷のツツジは、アカヤシオ(岩ツツジ)から開花する。次に、シロヤシオが咲く=写真。トウゴクミツバツツジとヤマツツジも、シロヤシオと前後して花をつける。
5月に入ってそれらツツジの花が同時に見られるなどということは、15年の渓谷通いのなかではなかった。アカヤシオの開花後も天候不順が続いたのだ。
きのう(5月2日)、渓流に沿う森へ入り、県道を歩いて四つの花を楽しんだ。
3月の終わりないし4月初めに咲き始めるアカヤシオは、一本に二つか三つ、しかしもっと上の尾根ではたくさん花をつけていた。すでに色あせている。よく5月の声を聞くまで持ったものだ。日照不足と低温で開花が遅れ、落花も遅れたのだ。
で、木の芽の吹くのも遅れた。例年だと、新緑の中で見られるシロヤシオの花が、吹きだしたやわらかい色合いの木の芽に負けて、どこにあるのか分からない。双眼鏡で眺め、対岸に渡って、この目でやっと開花を確かめた。シロヤシオの開花は例年並みだろう。
大型連休たけなわ。しかも、2日は1日に続いて快晴。早朝、自宅をたってコンビニで食料を調達し、夏井川渓谷の無量庵で畑仕事をしたあと、庭にあるシダレザクラの下で、夫婦で朝食をとった。「花下遊楽」ならぬ「花下遊食」だ。
「山笑う」季節がやっと巡ってきた。淡くやわらかな色合いの木の芽が吹き、汗ばむような初夏の陽気に包まれて、爽快な気分になる。「山笑う」は、本当は春の山の芽吹き・開花を眺める人間の「心笑う」ことなのだと知る。きょう(5月3日)も朝からもったいないほどの青空だ。
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