2010年5月11日火曜日
区内箇所検分
わが住む地域は、行政区としては「神谷南区」に当たる。今年3月下旬の区の総会で欠員となっていた役員を仰せつかった。“会社人間”を卒業したら“社会人間”として地域に目を向けるべき――。現役のころはそのような論を展開してきたから、「役員に」という話を断れば言行不一致になる。それには耐えられない。
というわけで4月以降、区の役員会に出席し、自分が担当する班(隣組)の班長さんと顔を合わせるようになった。
地域のお付き合いは、これまでカミサンが一手に引き受けてきた。区の役員になってからもカミサンの手伝いが欠かせない。よちよち歩きの幼児よろしく、とまどいながらも地域の実情を頭に入れているところだ。
おととい(5月9日)の日曜日朝、区の役員が参加して「区内箇所検分」が行われた。どこからどこまでが「神谷南区」なのか分からなかったので、区長さんらと歩いて実地にその範囲を確かめられたのはよかった。およそ1時間半かかった。
ごみ集積場=写真=と消火栓設置場所を中心に見て回った。要望のあった危険個所、たとえばカーブミラーが必要なところ、幼児の足がすっぽり入るほどすき間の大きい歩道の側溝などもチェックした。
行政への要望・陳情については、以前は取材するだけの立場だった。が、これからは生活者として行政と向き合うことになる。住民の意見・要望を集約し、調整し、しかるべく行政に伝えたり、区で処理したりする、という基本の基本がこの区内箇所検分だと了解した。
住民には見えにくい、こうした役員の活動が地域を支える一端になっている――初めて参加しての実感だ。
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