2010年5月7日金曜日

タラボ無事


夏井川渓谷の無量庵にタラノキがある。去年、集落(牛小川)のTさんに苗木を10本もらった。畑の一角に植えたら根づき、鉛筆ほどの太さだった苗木が、人間の親指大、50センチほどの幼樹に生長した。

タラノキはてっぺんに芽を持ち、膨らみ、葉を広げる=写真。根づいて芽吹いた最初の年から摘むのはしのびない。今年は見るだけにして、“口福”を来年に持ち越した。

それ以外の山菜は? 大型連休さなかの5月2日。無量庵周辺にあるコゴミ(クサソテツ)を見に行ったら、影も形もなかった。

晴天続きの大型連休が終わった翌日、つまりきのう(5月6日)。気になってわが家から車を飛ばし、無量庵近辺の山菜をチェックした。畑のタラボは無事だった。コゴミは先端をくるくる巻きながら茎を伸ばしていた。サンショウも、芽吹いて小さな花をつけ始めていた。ミツバは、所によって大きく成長していた。

今年の初物だ。コゴミはてんぷらとおひたしにした。サンショウの若芽、通称「木の芽」は目覚めたばかりのぬか床に入れた。ミツバは、まずは汁の身に。

いずれにしても量は多くない。遠出して袋にいっぱい――欲を出して収穫を競ったときもあったが、今は初物を味わえば十分、そんな気持ちだ。

無量庵通い15年、定点観測を重ねて自制心が働くようになった。それだけ乱獲が進んでいる、ということでもある。平日ながら、道端には山菜採りと思われる車が何台も止まっていた。

0 件のコメント: