2011年6月24日金曜日

「歩こう会」中止決定


いわき市青少年育成市民会議というのがある。旧市町村ごとに地区推進協議会が組織され、その傘下に支部が設けられている。神谷地域は平地区推進協議会神谷支部という位置づけだ。中神谷南区の副区長をしているので、「充て職」で支部の会計を仰せつかった。実務は事務局の神谷公民館が代行してくれる。

おととい(6月22日)の夜、神谷公民館で支部の総会が開かれた。初めて参加した。支部長さんのあいさつを聞いて、遅まきながら「地域の子どもは地域で育てる」というエンジンをもった組織であることがわかった。支部には事業を進めるために家庭、学校、地域の3部会が設けられている。

大震災と原発事故の影響で年間の事業が縮小された。とりわけ11月に実施してきた「神谷市民歩こう会」については、総会後の地域部会で取り扱いを協議し、中止することが決まった。

地域内の公園から夏井川河口のざわみき公園まで往復8キロ、ごみを拾いながら夏井川堤防を歩こうという、健康増進と自然環境保全を兼ねた事業だ。地区体育協会との共催で、昨年は90人が参加した。

堤防草むらの放射線量の問題からごみ拾いはやるべきでない、実施するならウオーキングだけ。しかし、大津波の来た海へ向かって歩いて行くのはどうか。若い父親、母親から不安な声が上がり、子どもが参加しなければやる意味がないということで、今年は実施を見送ることにした。

席上、私を含む3人がチェックした範囲内での線量結果を話した。具体的な数値はともかく、大雨が降ると水没する夏井川河川敷=写真=の草むらがほかより高い、住宅地では側溝の数値が高めになる、といった情報が共有された。

小学生を抱える地域部会長が学校から線量計を借りてチェックを始めたので、私の手持ちのデータを参考に供することにした。ダブって測る必要はない。連携して事に当たることがまた、「地域の子どもは地域で守る」ことなのだと知る。毎日が、地域を深く知る、そのための勉強でもある。

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