2011年6月23日木曜日
応援絵はがき
絵はがきで「いわきからありがとう」の発信を――。隣組の回覧を通じて絵はがきセットが各戸に配られた=写真。発行元は市の農政水産課。「いわきの農林水産業を応援しよう! がんばっぺいわきプロジェクト」の一環だ。
<今まで食べてくれたたくさんの米、野菜、魚。皆さんの笑顔が、農家や漁師の喜びでした。3.11この日を境に私たちは想像もし得なかった事態に何度も何度も遭遇しています。こんなときだからこそ、私たちは田畑、森、海を守り続けます。そして、必ず復興します。私たちの未来のために農林水産業を応援しよう>という思いが込もっている。
ミシン目に沿って切り離すと、常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)当時のフラガールの写真と、いわき在住の美術家石井實さん、吉田重信さんの作品の3枚の絵はがきになる。それぞれにメッセージがついている。
【フラガール】昭和40年、炭砿が閉鎖の危機に追い込まれたまち、いわき市。そのピンチをフラガールが救った。フラガールのDNAを受け継ぐ私たちは、誇りを胸に、このまちを必ず復興します。
【石井さん】農産物風評被害打開のため、いわき特産についての絵葉書を作りました。温暖な気候、肥沃な土壌で育ったいわきの野菜を、皆様ぜひ食べていただきたいと思います。生産者共々元気一杯立ち上がろう!いわきの皆さん!!
【吉田さん】いわき市民のガンバル元気とありがとうからつながる未来へのメッセージ「光の鳥」を、皆で世界に飛ばしましょう!!
今度の大震災で心ならずもいわきから北の大地へ移らざるを得なかった知人には、吉田さんの「光の鳥」を飛ばそう。フラガールの写真はがきは学生時代の国語の恩師に出そう。石井さんの野菜は昔の記者仲間に送ろう――あれこれ顔を思い浮かべては思案した。
とにかく、一気に書いて出す。でないと、お蔵入りになる。この種の絵はがきはわが家にかざっておいても意味がないのだ。
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