2008年5月22日木曜日

いわき・遠野の山里を訪ねる(続)


知人がいわきの山里(遠野町)に移り住んだ。どんなところか、遠野へ用事があって行ったついでに夫婦で訪ねた。

前は「定来」だったのが「定住」に替わった。草刈り機と耕運機を買った。草刈り機は隣人に勧められた。耕運機は人力で畑を耕すのに限界を感じたから、という。

隣組はぱらっと10軒前後。近年、倍になったらしい。私が週末を過ごす夏井川渓谷の集落も隣組は10軒だ。

夏井川のV字谷では、家は散在していると言っても狭いところに寄り集まっている。かたや鮫川流域のそこは、なだらかな斜面が遠くまで広がっている=写真。知人の家の近くこそ住宅は4軒あるが、あとはどこにあるのやら。そのくらいそこは開けて見晴らしがいい。

青くかすむのは田人の山並みだと思う、と知人。家の前の畑で一仕事を終えて、夕方、縁側で景色を眺めながら酒を飲むのは最高だね――。私が言うと、知人は「景色がいいから買ったんだ」。

エアコン、テレビ、冷蔵庫などは前の持ち主の物。仏壇と、もらうのを遠慮した耕運機のほかは、ほぼ「居ぬき状態」で手に入れた。

自分に深く沈む夏井川渓谷の無量庵もいいいが、自分を広く解放するそこもいい。カッコウも鳴くだろう――。あとで聞いたら、それらしい声を聞いたという。いよいよ再訪したい場所になった。

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