2008年5月1日木曜日

ガソリン補給


「昭和の日」(4月29日)の前日夕方、車のレギュラーガソリンを補給するために、会員になっている現金値引きのガソリンスタンドへ寄ったら、「品切れ」だという。

「あした(4月29日)朝7時に入荷しますんで、そのときにお願いします」。見知ったスタッフからおわびとお知らせの書かれたコピーを渡された。4月29、30日の2日間に限って来店すればティッシュペーパー1箱をサービスします――コピーは引き換え券を兼ねていた。

5月1日から暫定税率が復活し、ガソリンの大幅値上げが予想されるために、いわゆる「駆け込み給油」が急増した。タンク車が来て補給したにもかかわらず、夕方には品切れになった、というから、スタンドは日中、てんやわんやだったのではないか。

スタンドは道幅が狭い旧国道沿いにある。わが家も同じ旧国道沿いにある。家からスタンドまでは1キロ強か。翌29日の朝はちょうど7時にスタンドへ着いた。と、既に先客の車が並んでいた=写真。2人のスタッフが右に左に走り回って給油・会計をするが、間に合わない。

やっと私の番になった。スタッフは私の顔を見るなり、ハイオクのガソリンを入れ始めた。慌ててドアを開け、「レギャラーだよ」と告げるが、機械は止まらない。前の車に乗っていたときはハイオクだったために、記憶の刷り込みが勝手に働いてハイオクを選んでしまったのだろう。

会計の段になって「レギュラーの値段にしてありますから」。それはありがたいことだが、この間違い、駆け込み給油に対応しきれないあせりが招いたものではないのか。その証拠に、ティッシュの引き換え券を受け取っていながら、品物を渡す余裕がない。別の車に頭がいっている。催促すると、またまた慌てて袋を破いてティッシュ1箱を差し出した。

スタンドから旧国道へ出ようとしたら、既に渋滞が始まっていた。続々と車がやって来る。 次の日の午後、スタンドの前を通ったら、スタッフは6、7人になっていたが、それでもてんてこ舞いのありさま。「昼飯なんか食うどころではなかっただろうな」。スタッフには同情した。

「生活が第一」を掲げる野党がある。政府・与党も同じようなことを言う。国会のせめぎあいからガソリンの値段(つまり税金)が下がったり上がったりするなんてことは、本来、あってはならないことだと思う。政治の最大の目的は庶民の「無事」を維持することではないか。そのための議論が機能しない国会になっている。いわき市選出の国会議員に問いたいものだ。いったいどうなってるんだと。

ガソリンを安売りするスタンドの前の道路は、昨日(4月30日)も大渋滞したことだろう。

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