いわき市小川町上小川字牛小川の夏井川渓谷で5月4日、カッコウの仲間のジュウイチの鳴き声を聞いた。その前、4月28日には平の石森山で同じ仲間のツツドリの「ポポッ、ポポッ」を聞いた。ホトトギスはまだだが、来れば町や里や山でも鳴き声が聞かれるだろう。
日本へやって来るカッコウの仲間は、ツツドリ・ジュウイチ・カッコウ・ホトトギスの4種。平野だとか山だとかの場所を抜きにして、夏井川流域で耳にした鳴き声の記憶でいえば、同流域へ到着するのはツツ・ジュウ・カコ・ホトの順だ。
どういうわけか、カッコウの鳴き声はもう10年以上、いや20年近くだと思うのだが、聞いていない。
まだ息子たちが小学生のころ、私が住む平中神谷では国道6号を越えた夏井川の対岸、平山崎あたりから「カッコー、カッコー」というのどかな歌声が聞こえてきたものだった。夏井川の堤防へ出て、声を便りに双眼鏡で姿を探すと、たいていは岸辺の大木のてっぺんで鳴いているのが見えた。
わが生活圏に関していえば、上流から平北白土、山崎、そして上・下大越のどちらか、3~4カ所でオスが鳴いていた。それが途切れたのは、夏井川の「ふるさとの川モデル事業」(平・鎌田~河口)で改修工事が行われたときからだ。
岸辺のヨシ原が刈り払われ、ヨシに営巣する夏鳥のオオヨシキリが姿を消した。と、オオヨシキリの巣に托卵する同じ夏鳥のカッコウも姿を消した。オスがさっさと見切りをつけてどこかへ去り、「沈黙の夏」が始まった。やがてヨシ原が復活し、オオヨシキリが戻って来ても、カッコウのオスはいまだに現れない。
北白土の夏井川右岸、堤防そばに屋敷林がある。その左端、頭一つぬきんでたケヤキ=写真=のてっぺんがカッコウの歌い場(ソングポスト)だった。
初夏になり、オオヨシキリが渡って来てにぎやかになると、決まってカッコウの幻の声を聞く。「カッコウの鳴かない川」でいいのか。「カッコウの鳴く川」づくりをしないでいいのか。人間中心の川づくり(まちづくり)はもういいだろう――と。
日本へやって来るカッコウの仲間は、ツツドリ・ジュウイチ・カッコウ・ホトトギスの4種。平野だとか山だとかの場所を抜きにして、夏井川流域で耳にした鳴き声の記憶でいえば、同流域へ到着するのはツツ・ジュウ・カコ・ホトの順だ。
どういうわけか、カッコウの鳴き声はもう10年以上、いや20年近くだと思うのだが、聞いていない。
まだ息子たちが小学生のころ、私が住む平中神谷では国道6号を越えた夏井川の対岸、平山崎あたりから「カッコー、カッコー」というのどかな歌声が聞こえてきたものだった。夏井川の堤防へ出て、声を便りに双眼鏡で姿を探すと、たいていは岸辺の大木のてっぺんで鳴いているのが見えた。
わが生活圏に関していえば、上流から平北白土、山崎、そして上・下大越のどちらか、3~4カ所でオスが鳴いていた。それが途切れたのは、夏井川の「ふるさとの川モデル事業」(平・鎌田~河口)で改修工事が行われたときからだ。
岸辺のヨシ原が刈り払われ、ヨシに営巣する夏鳥のオオヨシキリが姿を消した。と、オオヨシキリの巣に托卵する同じ夏鳥のカッコウも姿を消した。オスがさっさと見切りをつけてどこかへ去り、「沈黙の夏」が始まった。やがてヨシ原が復活し、オオヨシキリが戻って来ても、カッコウのオスはいまだに現れない。
北白土の夏井川右岸、堤防そばに屋敷林がある。その左端、頭一つぬきんでたケヤキ=写真=のてっぺんがカッコウの歌い場(ソングポスト)だった。
初夏になり、オオヨシキリが渡って来てにぎやかになると、決まってカッコウの幻の声を聞く。「カッコウの鳴かない川」でいいのか。「カッコウの鳴く川」づくりをしないでいいのか。人間中心の川づくり(まちづくり)はもういいだろう――と。
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