2008年5月27日火曜日

三春ネギ苗の黒い虫


「三春ネギ」の苗は、3月末あたりまでは順調に生育した。

秋に苗床をつくり、種をまいた。芽を出したネギ苗はかじかみながらも冬の寒さを耐えた。これからぐんぐん大きくなるぞ、と思った4月半ばに「あれっ」、目が点になった。苗床の中心部分がスカスカになっている=写真。地際部分からネギ苗が切れて散乱しているのだ。

おまけに、ネギ苗には3~5ミリほどの黒い虫が巻きついている。大根やカブにつくカブラハバチの黒い幼虫なら、手を触れるか触れないうちにポトリと落ちる。そうはしない。ということは、カブラハバチではないのだ。

とりあえず黒い虫をつまんでつぶす。それでOKではない。こういう虫は、次から次に地面からわいてきて波状攻撃を仕掛ける。こちらも30分、1時間と間をおいてチェックする。そのつど黒い虫がネギ苗に取りついている。それをつまんでブチッとやる。

気づいてからほぼ1カ月半、週末に夏井川渓谷の無量庵(わが菜園のあるところ)へ行くたびに、まず黒い虫がネギ苗に取りついているかどうかを見る。と、必ず何匹か苗にからみついている。すかさず捕殺する。つぶした数は、合計すれば100や200ではきかないかもしれない。

で、虫の正体は? ネットで検索し、いわき総合図書館から幼虫図鑑などを借りて調べ、ルーペで見たりした結果、色はいささか違うのだが「ネッキリムシ」(根切り虫)の一種、カブラヤガ(あるいはタマナヤガ)の幼虫らしいことが分かった。初齢虫は夜昼なく活動して野菜の葉を食害する。

ネギ苗床のへりの土を指でまさぐっていたら、黒い虫の何十倍もの大きさになった「ネッキリムシ」が1匹丸くなって出てきた。これも共犯者だ。

カブラヤガ(あるいはタマナヤガ)の攻撃は今年初めて体験した。前も「ネッキリムシ」の被害に遭ってはいたが、歩留まり率からするとたいしたことではなかった。今年は3分の1以上はやられただろう。週末菜園の限界、といえば限界だ。

それでも残ったネギ苗は5月に入るとグングン太く大きくなった。定植の目安は鉛筆大の太さ。いよいよ、である。

0 件のコメント: