2008年5月17日土曜日

ニシキギが裸になった


家の庭にニシキギが植わってある。マサキの生け垣もある。先日、ふと見たらニシキギの葉が1枚もない。マサキも全体の4分の1近くが裸になっていた=写真。ガの一種、ミノウスバの幼虫が孵化して葉を食害したのだ。

ミノウスバの幼虫との闘いが始まったのは、およそ20年前。植物に興味を持って名前を覚え始めたときだ。ミノウスバはそれ以前から食害を続けていたはずだが、植物に興味がないから食害にも気づかずにいた。

一度、食害されてマサキとニシキギが丸裸になったので、次の年からは孵化して葉を食害し始める時期がくると、じっくり葉を眺めるようになった。

既に幼虫が散開しているときがある。その場合はこうもり傘を開いてひっくり返し、枝葉をゆすって、糸を垂らして降りてきた幼中をその中に集める。あとはまとめて始末する。孵化したばかりで幼虫がまだ一かたまりになっているときには、そこだけ枝を切り取って始末する。この時点で幼虫を始末できたら安心だ。

年によって食害の程度は違うが、ゴールデンウイークが始まるころにチェックして始末する、ということを心がけてきたので、去年まではほとんど問題はなかった。それを、今年は怠った。ミノウスバ自身も孵化する数が多かったのだろう。

葉っぱがなくなったら、葉っぱのある木へ移動しなくてはならない。毎日毎日、育ちきっていないミノウスバの幼虫が木から降りて来て、近くの物置の壁をはい上がっているのが見られる。何匹かは家の中にまで入り込んだ。初めてのことだ。

危機管理と言ったら大げさだが、起こり得る事態を想定して早めに手を打っていたら、こんなことにはならなかった。油断大敵。雑草は種を持つ前に引き抜け。問題の芽は小さいうちに摘み取れ――。会社も、家も、無事であるためには「アヒルの水かき」が必要だ。

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