東京へ用事があって出かけた。常磐線の特急「スーパーひたち」(新型車両)を利用した=写真。孫が乗った(試乗会)、若い仲間が3月のダイヤ改正後に乗った、というので、一度は乗り心地を確かめたかったのだ。
土曜日(5月12日)。朝9時19分いわき発の新型車両に乗り込む。前の座席にはめ込まれたテーブルに車内設備のあれこれが書かれている。
車いす対応座席がある。トイレもそれに対応したものになっている。AED(自動体外式除細動器)も備えた。たばこはだめ、デッキ・トイレを含めてすべて禁煙。車内ブロードバンド環境も整備された。各座席にコンセントがついている。ノートパソコンで仕事をする人にはいい環境だ。
静かに発車した。静粛性が新型車両の特徴の一つだという。が、停車駅が近づくたびに日本語と英語で案内放送が流れる。湯本、泉、大津港、日立、常陸多賀、大甕、勝田、水戸。朝寝をしたい身にはこたえた。
あとで気づいたが、知人(カミサンの先輩)が乗り合わせていた。上野で降りる段になって、カミサンが声をかける。高校の同窓会長をしている。東京での同窓会の集まりに顔を出さなくてはならないのだという。当たり前のことながら、乗客の数だけ目的がある。その人たちのためにひたすら列車は走る。
帰りは午後6時上野発の新型車両に乗った。私ら夫婦もそうだが、わきの席、前の席と、一斉に駅弁を食べ出した。ちょいと面白い光景だった。この時間帯、考えることはみな同じらしい。
それとハプニングが一つ。小一時間も走ったところで急停車した。線路のわきは水田、遠くに家並みが見える。「緊急停止を知らせる信号を受信したため急停車した」という車内放送が流れた。時間から推測すると、停車した場所は土浦あたりだろうか。
第二報。「上り列車が荒川沖―ひたち野うしく間で小動物と衝突した。安全が確認されるまで停車している」。事故現場は前方ではない、後方だ。通り過ぎてしまった列車にも信号が届くのか。その影響で「スーパーひたち」は18分ほどそこに留まった。
ついでながら、この「スーパーひたち」の先頭車両には既視感(デジャヴ)がある。黒い窓のフルフェイスヘルメットをかぶった“四つ目”の「ニュー仮面ライダー」といったところだが、どうだろう。
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