平の街へ出かけると、東日本国際大のある鎌田で夏井川を渡る。行きか帰り、必ず夏井川の堤防を利用する。その起点・終点が大学のふもとにある「平神橋」だ。大型連休谷間の5月2日午前、平神橋から堤防へ折れると、夏井川の上に架かる高圧送電線に黒い塊がいくつかついていた。デジカメの画像を拡大すると人間だった=写真。
いわき駅を中心にした市街地から見ると東はずれ、夏井川の上空に東北電力の高圧送電線が張られている。平神橋の両側に鉄塔が立ち並ぶ。ネットにある国土地理院の地図で追ったら、小川町下小川の変電所と平谷川瀬の変電所とがつながっている。要するに、夏井川の上流から下流へと電気が来ているのだろう。
めったにないシャッターチャンスだ。しばらく様子を眺めた。鉄塔に1人、高圧線に3人。さらに、奥の鉄塔にも作業員が張りついている。
足元には半畳くらいのネットが張られてある。作業員は命綱で高圧線とつながっているはずだから、用具の落下防止ネットだろう。
下から見ると作業員はカラスのように小さくて黒い。送電線からの眺めはどうだ。それこそ鳥の目でマッチ箱のような家々を見下ろしている。いや、そんな余裕はないか。
ともあれ、世の中にはいろんな職種・仕事がある。高所作業を仕事に選んだ彼らに敬意を表する――そんな気分になった。
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