2016年2月8日月曜日

2月の「とろガツオ」

 きのう(2月7日)の日曜日は、朝からいわき市内のイベント・展覧会巡りをして過ごした。カミサンが行きたいところと、私が行きたいところは違う。でも、車は1台。互いに言うことを聞くしかない。昼に一度ひとりで帰宅したあと、すぐまた出かけた。 
 夕方になるとさすがに疲れて、刺し身と焼酎の「田苑」がまぶたの裏にちらついた。「田苑」は昼に買った。刺し身は――。「笑点」の前に外出先からいつもの魚屋さんへ直行すればいい。そのために、朝、車に「マイ皿」を積んだ。
 
 私の顔を見ると、若だんなが黙って冷蔵庫から魚の身を取り出した。天然ブリかな、それにしてはちょっと赤いな。マグロだったら、「マグロです」というはずだけど(私は赤いマグロは食べない)。

「なに?」「カツオです」。おおっ。「2月で“初ガツオ”だ」というと、「アハハ」と笑った。黙って切りはじめたのは「とにかく食べてみてください」という自信のあらわれだろう。「(九州からの)空輸?」「いや、鹿児島ではなく銚子沖で獲れたものです」。すると、すると、「とろガツオ」?
 
 そうだった。2月のカツオだから脂はのっていない、と思っていたが、いやぁ、1年に一度あるかないかの絶品だ。田村郡小野町出身の小泉武夫センセイがいう、「頬落舌躍(ほおらくぜつよう)」だ。
 
 量が多かったので、少し残った。残れば冷蔵庫にしまって、翌朝、ごはんのおかずにする。新鮮だから、朝になっても色が少し落ちるだけで生臭くならない。ちょっとした「海鮮ごはん」を楽しめる。いわきに根を生やしてよかったと、思う瞬間だ。

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