未明の4時半には起きる。すぐ新聞を取り込む。ついでに庭に出て、まだ暗い空を見上げる。
11月23日の日曜日は、星は見えるが数えるほどしかなかった。夜が明けると曇天だった。
この日は「神谷市民歩こう会」が開かれる。雨天なら、延期ではなく中止である。雨でなくてよかった。
歩こう会を主催したのは青少年育成市民会議神谷支部(地域部会)で、参加者は神谷公民館から夏井川河口までの往復9.5キロを、ごみを拾いながら歩いた。
河口の沢帯(ざわみき)公園で一休みをし、記念撮影をしたあと、公民館へ戻って景品が当たる抽選会を開き、昼過ぎには解散した。
参加したのは市民会議の支部役員や各区長、公民館職員と家族連れなど40人余り。スタッフとして区長仲間と顔を合わせたとき、去年(2024年)の歩こう会の話になった。
「去年は来なかったね」と笑いながらいわれたので、「はて、なにがあったんだっけ」と一瞬考えた。
そうだった。発熱して急きょ、公民館に不参加の連絡をしたのだった。あとで去年の手帳を見て、そのへんの経緯を確認した。
歩こう会が行われたのは11月10日の日曜日。義弟が6日に緊急入院をして、翌7日に亡くなった。
そのあと私が、次いでカミサンが発熱した。近所の医院から薬を処方してもらい、家で静かにしていると回復した。
私にとっては2年ぶりの歩こう会である。出発式であいさつしたあと、河口の公園に車で先回りして一行を待った。公園はチェックポイントになっている。区長仲間が抽選会に必要なスタンプを押した。
歩こう会は長い間、吉野せい賞表彰式と日程が重なっていて、朝、歩こう会であいさつをすませると、草野心平記念文学館へ車を走らせる、ということを繰り返してきた。
それが何年か前から、吉野せい賞表彰式が土曜日に変わったため、日曜日の歩こう会にも最後まで参加できるようになった。
ただし、今年の歩こう会はいつもより開催時期が遅い。晴れれば冷たい北西の風が吹きやすい。曇天でも風があれば体が冷える。小春日ではないが、風のない曇天なのがなによりだった。
毎回、備忘録のために堤防を歩く一行の写真を撮る。今年はプラスアルファとして対岸からも狙ってみた=写真。
背景の山並みのうち、中央で三角にとがっているのは大久町の三森山(656メートル)である。
こちら側、右岸のサイクリングロードにもウォーキングを楽しむ人がいる。日曜日ならではの光景ではあった。
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