2026年10月23日金曜日

ミョウガの子は終わり

 


 

 朝、雨が降っていなければ、庭に出て歯を磨く。春から夏にかけては、地面に目を凝らしてヤブガラシの芽を摘む。これを繰り返す。秋になった今も続けている。

 ミョウガも春には新芽を出す。こちらは15~20センチになったのを、根元からナイフでカットする。ミョウガタケである。刻んでみそ汁に散らす。

 ミョウガタケは、茎を伸ばして葉を広げるころには硬くなる。そうなると、もう食べられない。ヤブガラシだけをチェックする。

 葉が生い茂った月遅れ盆のころ、ミョウガの根元にミョウガの子が現れてうす黄色い花を咲かせる。

 今年(2026年)はお盆にミョウガの子を摘んだ。出現は平年並みだ。そう思ったが、その後はさっぱりだった。9月は長雨も重なって、庭で歯を磨くことがほとんどなかった。

 空から雨雲が消えるのに合わせて庭に出ると、ミョウガの花が目に付くようになった。まだ蚊が飛び交っている。半そで・素足でミョウガのやぶに踏み込むのはためらわれた。

 花のありかを確かめておき、長そでシャツに靴下をはいた朝、ミョウガの子をねじるようにして摘んだ。

 ミョウガの子もミョウガタケ同様、刻んでみそ汁に散らす。毎日がそれではあきるので、糠漬けと甘梅酢漬けにする。糠漬けは私、甘梅酢漬けはカミサンが担当する。

 そのまま1個を漬けても芯は硬い。縦に2つに切る。大きいのはさらに刻んで、薄い布巾に包んで糠床に入れる。

刻んだのをじかに入れると、朝晩かき回しているうちに、どこにあるのか、わからなくなる。それでガーゼのような布巾で包むようにした。

甘梅酢漬けはまかせきりなので、調味料のあんばいはわからない。こちらはもっぱら「食べる人」である。晩酌のつまみには、糠漬けよりは甘梅酢漬けがよさそうだ。

ある日の晩酌には、ミョウガの入った料理が3つそろった=写真。1つは朝のみそ汁の残り、そして少量の糠漬けと甘梅酢漬け。

おかずの主役にはならないが、脇役としてはみそ汁の具(ナメコとミョウガなど)も、糠漬けも、甘梅酢漬けも、しっかり季節の味を伝えてくれる。

ミョウガは、わが家の隣の故義弟の家の庭、夏井川渓谷の隠居の庭にも群生している。

義弟の家の庭からは、歯を磨きながらでもミョウガの子を摘める。が、いろんな草が生えている隠居の庭は、そう簡単ではない。まずは手前の草むしり。これが済まないことにはチェックができない。

10月半ばの日曜日に隠居へ出かけたとき、私がミョウガの周囲の草むしりをし、カミサンが群生に分け入って黄ばんだミョウガをカットした。ミョウガの子はしかし、期待したほど採れなかった。今年は、ここは不作である。

翌日は朝、家の庭のミョウガの群生に分け入って、花をチェックした。しおれて倒れかかった茎もある。

この10月前半、ここだけでもけっこうな数のミョウガの子を採った。これもしかし、もう終わりである。

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