2009年3月17日火曜日

初めて軽トラを運転


街中の公園のそばに住まいがあって、晩秋になるとケヤキの落ち葉を片付ける知人がいる。公園をきれいに保つための奉仕作業だ。たまたまそこへ出くわしたときに、ごみとして出すのだと聞いた。もったいない。焼却されるなら山へ返したい。乗用車のトランクと後部座席に落ち葉の入ったごみ袋を積めるだけ積んで夏井川渓谷(いわき市小川町)の無量庵へ運んだ。

カミサンの実家の庭にケヤキの大木がある。秋に降る落ち葉の量がすごい。前に大きな袋に入った落ち葉を乗用車で運んだが、とても追いつかない。この冬も大きな袋に何袋もたまった。義弟が「軽トラで運んだら」という。農家ではないが、商売で軽トラも使う。

2月中旬に見たテレビで倉本聰さんが共演者の国分太一クンに語っていた。白樺の木は1本に7万5,000枚の葉をまとう。そこに命が宿る。そこから命のつながりが始まる。ケヤキだって同じだろう。いや、もっと多いかもしれない。

きのう(3月16日)朝、カミサンの実家の落ち葉を積んで初めて軽トラを運転した=写真。マニュアルからオートマに替えてしばらくたつ。運転席が狭い、ハンドルが硬い――マニュアルの軽トラに最初は戸惑ったが、体は結構覚えているものだ。10分もたてば足と手がちゃんと連動するようになった。

さて、運ぶだけならコトは簡単。運んだ以上は落ち葉を堆肥枠に入れなくてはならない。大きな袋で10袋以上はある。

それに、去年の夏、無量庵の庭の刈り草を回収した畜産農家から、先週、生の牛フンが届いたばかり。こちらは刈り草を提供する、代わりに牛フンをください――そういうリサイクルの約束で始めた物々交換だ。それも堆肥枠に投入して発酵させる必要がある。

庭の落ち葉と牛フンと、落ち葉と一緒に持ってきた米糠とを、サンドイッチにする。発酵を促す内城B菌もまいて散水する。きょうはこれまでと、シートをかぶせたころには午後1時に近かった。フォークで牛フンを刺してネコに積む、この作業が結構こたえたようで、左手の握力はほとんどなくなっていた。

ほんとうはもっと早い時期にしておかなくてはならない作業だが、農の営みがまだ体にしみこんでいないのだろう。いつも出遅れる。畑仕事もそうだ。平地ではすでに春まき野菜の畝づくりが始まった。夏井川渓谷でも畑に人が現れる時節を迎えた。

0 件のコメント: