去年は分からなかった花の名前がある。アブラチャン。
夏井川渓谷(いわき市小川町上小川字牛小川)で春一番に花を咲かせる木はマンサクだ。いや、アセビの花が早いかもしれない。アブラチャンだってそう。と思いながら、きのう(3月22日)、小雨がぱらつく渓谷の道路を、対岸の森の中の小道を、コウモリ傘をさして歩いた。
「定点観測」を続けているアセビはまだ一部が開花しているだけだった。アブラチャンの花も咲き始めたばかり=写真。マンサクは満開。やはり、渓谷の樹木の一番花はマンサクだった。
去年の4月中旬、随分早く芽吹く若木が目に留まった。芽吹いたと思ったのは、実は花だった。花は黄色く小さい。サンシュユに似ている。が、サンシュユは外来種。急斜面に外来種が生えるものなのか。しかし、どう考えてもサンシュユ以外の樹木が思い浮かばない。だからといって、サンシュユとは断定できない――そんな歯切れの悪い文章になった。
以来、折にふれて黄色く小さい花が咲く木を調べてきた。アブラチャン、ではないか。そう分かったのはしばらくたってから。
2月から3月にかけて、ハナミズキのようにぷっくり膨らんだ小さなアブラチャンの花芽を観察し、マンサクの木も同時に仰ぎ見ながら開花の有無をチェックしてきた。3月第3週の16日にはその気配もなかったのが、第4週の22日には一気に花が開いた。去年に比べるとだいぶ早い。
わが埴生の宿の無量庵でも梅とジンチョウゲ、スイセンが満開になった。ヒヨドリに葉を食べられた白菜も花芽をつけ始めた。それが10株以上はある。
白菜の菜の花摘みは最初の1、2回こそ楽しい。が、やがてとめどがなくなり、おひたし浸けの日々が続いて、だんだん箸が引くようになる。そうなると、わが家へやって来る客人の出番だ。春の味だ、高級食材だなどと言って、無理にでも引き取ってもらう。アブラチャンの花が満開になるころ、菜の花摘みが始まるか。
夏井川渓谷(いわき市小川町上小川字牛小川)で春一番に花を咲かせる木はマンサクだ。いや、アセビの花が早いかもしれない。アブラチャンだってそう。と思いながら、きのう(3月22日)、小雨がぱらつく渓谷の道路を、対岸の森の中の小道を、コウモリ傘をさして歩いた。
「定点観測」を続けているアセビはまだ一部が開花しているだけだった。アブラチャンの花も咲き始めたばかり=写真。マンサクは満開。やはり、渓谷の樹木の一番花はマンサクだった。
去年の4月中旬、随分早く芽吹く若木が目に留まった。芽吹いたと思ったのは、実は花だった。花は黄色く小さい。サンシュユに似ている。が、サンシュユは外来種。急斜面に外来種が生えるものなのか。しかし、どう考えてもサンシュユ以外の樹木が思い浮かばない。だからといって、サンシュユとは断定できない――そんな歯切れの悪い文章になった。
以来、折にふれて黄色く小さい花が咲く木を調べてきた。アブラチャン、ではないか。そう分かったのはしばらくたってから。
2月から3月にかけて、ハナミズキのようにぷっくり膨らんだ小さなアブラチャンの花芽を観察し、マンサクの木も同時に仰ぎ見ながら開花の有無をチェックしてきた。3月第3週の16日にはその気配もなかったのが、第4週の22日には一気に花が開いた。去年に比べるとだいぶ早い。
わが埴生の宿の無量庵でも梅とジンチョウゲ、スイセンが満開になった。ヒヨドリに葉を食べられた白菜も花芽をつけ始めた。それが10株以上はある。
白菜の菜の花摘みは最初の1、2回こそ楽しい。が、やがてとめどがなくなり、おひたし浸けの日々が続いて、だんだん箸が引くようになる。そうなると、わが家へやって来る客人の出番だ。春の味だ、高級食材だなどと言って、無理にでも引き取ってもらう。アブラチャンの花が満開になるころ、菜の花摘みが始まるか。
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