2009年3月16日月曜日

タコを刺し身に


いわき市久之浜町は近海魚の宝庫。そこからゆでダコが届いた。刺し身にして食べたらやわらかい。いわきのタコは久之浜に限る。ほかの浜の人に怒られるかもしれないが、そう思った。で、きのう(3月15日)、またまたタコが届いた。

2、3年前までは生のカツオやスズキが届くと、近くの魚屋さんか料理店へ持ち込んでさばいてもらっていた。とてもじゃないが、3枚におろすウデがない。それでいいのか、団塊男よ――と自分をなじる自分がいた。

ある夏の日、双葉郡広野町に住むカミサンの知り合いから「夫が沖で釣った」という旬のスズキを丸ごと1匹もらった。これ以上、魚屋さんに迷惑をかけるわけにはいかない。やってみるか。自分でさばくことにした。魚屋さんで見てきたカツオの包丁さばきを思い浮かべる。そこが始まり。スズキも基本は同じだろう。

鱗をとったあと、素手で魚を押さえてさばきにかかる。これがよくなかった。あとで分かったのだが、プロは軍手をして魚を押さえる。素手ではツルッとしていてつかみにくい。硬いヒレでけがをすることもある。悪戦苦闘は3枚におろしたあとも続いた。柳葉包丁がない。皮をそぐのにも、身を切るのにも手こずった。

後日、柳葉包丁を購入した。それで朝市で生タコを買い、ゆでずに刺し身にしてしまったこともある。

先週、再び広野町から切り落とした頭付きのスズキが届いた。片身は刺し身用におろしてある。鱗も取ってある。皮はそがずにあぶって氷水で冷やしてから刺し身にし、骨付きの片身は出刃で切って塩焼きにした。頭とヒレはアラ汁にした。淡白でうまかった。

そのあとすぐの、久之浜のタコだ。コラーゲンたっぷりの大きな頭と小さなタコが2匹。頭4分の1と小さなタコ1匹を柳葉包丁でそぎ切りにして皿に並べた=写真。切り方は自己流。それでも、やわらかくてうまかった。

歯の悪いカミサンはほとんど箸をつけない。いくらなんでも1人で一皿を平らげるのは容易ではない。しばらくは「うまいけど苦しい」が続きそうだ。

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