2009年3月30日月曜日

葉ワサビ


夏井川渓谷(いわき市小川町上小川)の小集落、牛小川は戸数10戸で隣組と行政区を構成している。年度末の土曜日(3月28日)夜、区長さんの家で恒例の総会が開かれた。

1年間の経過と集会所建設案などの課題が報告されたあと、懇親会に入った。またとない情報交換の場である。

集落の守り神である「春日様(春日神社)」のお祭りはアカヤシオ(岩ツツジ)の花が満開の日曜日に行われる。今年は4月12日に決まった。去年より1週間ほど早い。

牛小川で栽培されている「三春ネギ」について聞いてみた。外へ働きに出ている男どもばかりのせいか、ネギ苗の管理・追肥時期については明確な答えはなかった。代わりに「川前のO建設が品種改良をした三春ネギの苗を売っている」「ネギにはネギ専用の肥料がある」ことが分かった。

キノコ(ハルシメジ)の情報も手に入れた。私の自宅(いわき市平中神谷)の斜め前に元診療所がある。そこの梅の木の下にハルシメジが出るのだという。去年秋はテングタケが出た。ハルシメジが出るとは知らなかった。要チェックだ。

この夜の「主菜」はなんといっても葉ワサビのおひたし。Tさんが持参した。秘密の場所に植えたら増えた。牛小川ならではの、春のごちそうだ。ツンと鼻に抜ける辛みがたまらない。

それで思い出した。わが埴生の宿の無量庵でも庭木の下に葉ワサビを植えて増やそうとしたことがある。たちまち盗掘された。Tさんと見守ってきた別の場所のワサビもすぐなくなった。

懇親会がはねたあと、Tさんから生の葉ワサビをもらった=写真。湯がいて食べるのだが、1、2日は秘密の場所を想像しながら花を眺めていたい。それだけで体がきれいになるような錯覚に陥る。

0 件のコメント: