2009年11月2日月曜日

「紅葉ウオーキング」下見


夏井川渓谷(いわき市小川町)で11月15日、2回目の「紅葉ウオーキングフェスタ」が開かれる。きのう(11月1日)朝、私が週末を過ごす地元・牛小川と小川町商工会関係者らが参加して下見をした。

途中まではほぼ毎週、出かけている。渓谷の名勝・籠場の滝の対岸は、急坂を上って下る難所。「途中まで」とは、その山道まで行かない平たんな道でUターンすることだ。山道は結構、きつい。きつさを我慢できるほど若くはなくなった。

夏井川本流に沿うように、森の中に水力発電所の導水路がある。その巡視路を進む。去年とそう変わってはいない。去年は峠を越えた先で1カ所、太い倒木が道をふさいでいた。それは切られてそばに置かれていた。

今年は、それとは違った意味で驚いたことが二つある。

一つ。導水路の山際に生えていた太いヤマザクラが倒れ、谷側の木の枝にひっかかっていた。通行には支障がない。が、いずれ伐採しなくてはならないだろう。切り方が難しい。重機の入らない谷間だ。やり方を間違えると、太い幹の直撃を受けて導水路のコンクリート蓋が壊れる。石を積んでコンクリートで固めたゲート様の仕切りの端っこがめくれていた。

二つ目。スタート地点からざっと2.5キロ先の折り返し地点。山側の斜面が一部、崩落していた=写真。土砂崩れだ。太い木が何本も倒れていた。根っこが谷側を向いている。ということは、そっくりそのまま滑り落ちたのだ。高さ100メートル以上。滑り面になった地肌の岩盤がてっぺんまで見えた。

このところ、北欧体験をたびたび書いてきた。あちらの自然のスケールの大きさについても述べてきた。が、自然災害という点ではむしろ、あちらよりこちらの方が大きいのではないか。私が夏井川渓谷で見た自然災害の爪痕としては、この土砂崩れは最大級のものだ。もろさ・怖さと背中合わせの景観美――。幸いウオーキングには支障がない。

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