2009年11月11日水曜日
北欧美人
おととい(11月9日)、アンデルセンの「人魚姫」の像の話を書いた。当然、現地の女性(顔はプリマドンナ、のどから下は彫刻家の奥さん)がモデルである。それに触発されて、北欧の女性についての印象を紹介したくなった。
とびきり美人だと感じる女性には出会わなかったが、おしなべて美人だった――若い女性についてはそんな印象がある。街を歩いてすれ違う。きれいだな。レストランで注文を取りに来る。きれいだな。10代、20代と思われる女性の印象は、だいたいこんな感じ。
5泊7日の旅で、飛行機はすべてSAS(スカンジナビア航空)だった。海外旅行が初めての私は、まず飛行機で北欧美人に接することになった。若い客室乗務員も、ベテラン乗務員も背が高かった。なかには〈随分手が大きいな〉という印象をもった女性もいる。
私は身長が180センチ弱。還暦を過ぎた日本人としては、まあ背が高い方だろう。ところが、私らの目に留まったスカンジナビアの女性の多くは、目線が私とそう変わらない。やや見上げるような女性もいた。
街を歩いている女性の姿が、どこの国でもさっそうとしていた。背が高いから、足が長い。大股でずんずん歩いていく。負けずに後を歩いてみたが、ダメだった。とりわけ、ノルウェーのベルゲンでは、雨が日常的なせいか、傘もささずにぐんぐん(ずんずんではない)歩いて行く。ノルディックウオーキングの発祥地と思えば、それも「了解」となる。
北欧最後の観光は、海上から「人魚姫」の像を見る遊覧船による運河ツアーだった。ガイドが若い女性で、彼女に断って写真を撮った。9月下旬とはいえ、北国は秋が早い。曇って寒いので頭からすっぽり防寒着をはおっていたから、顔はよく見えない=写真。彼女もまた「おしなべて美人」の一人だった。
「おしなべて美人」はみんな同じに見える。金髪、小顔、色白、そして背が高い。今振り返れば、いずれも生きた人形のようなものだ。
そのなかで、今も鮮やかに顔を思い出せるのはベルゲンのレストランで応対してくれた、品のいい、つつましやかな女性だ。いわきにも似たような顔の女性がいる。カミサンに言うと、納得した。昔、役割を分担して子どもを幼稚園に送り迎えした。雰囲気も含めてその人によく似た女性だった。
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