2009年11月5日木曜日
狩りをするミサゴ
いわき市平塩~中神谷地内の夏井川は、上流の平窪地内に次ぐコハクチョウの越冬地。朝晩、散歩がてら飛来数を数える。両岸で河川改修工事が行われているために、朝と日中、夕方では数に変動がある。
日・祝日は工事が休みになる。コハクチョウたちは日中も安心して羽を休めている。すると、カモたちが集まって来る。もぐって魚を捕るウ(カワウかウミウかは特定できない)も集団でやって来る。ウたちは一年を通して見られるようになった。彼らのおなかを満たすだけの魚は生息している、ということだろう。
「文化の日」の午前10時ごろ。河川敷のサイクリングロードを歩いていたら、「バシャッ」という大きな音がした。振り返ると、ミサゴが着水して魚をつかみ、今にも飛び上がろうとしていた。飛び上がったミサゴは水平飛行をしたあと、空高く舞い上がって姿を消した。
その1分前、いや数十秒前だったか。やはり、何かをつかんで川から舞い上がるミサゴに気づき、急いでカメラを向けた。拡大すると、魚をわしづかみにしていた=写真。尾びれの形や体色、大きさからしてサケのように思われた。
2回目の獲物は何だったろう。腹が随分白い。サケとは違う。が、大きめな魚には違いない。サケは両脚でがっちりつかんで運び去った。2回目の魚は、たぶん片脚だけでひょいと飛び上がった。ウグイだろうか。
獲物をつかんで飛ぶミサゴの写真を初めて、しかも立て続けに二度撮るができた。同じミサゴが2回狩りをしたのか、違うミサゴが短時間のうちに同じ場所で狩りをしたのか。あまりにも狩りの時間が短すぎるから、2羽のミサゴが別々に狩りに現れたのだろう、とは思う。
堤防の内側には人間がひしめく世界がある、その外側では魚を狩るミサゴと狩られる魚がいる、いやそれを含めた自然界がある――狩りをするミサゴを目撃して、少し興奮した。
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