夏井川渓谷の無量庵に小さな菜園がある。種をまいたり、苗を植えたりしたあとの管理が難しい。きちんとした畑ならモグラは走り回らない。それはプロから聞いている。その学習が15年たっても身につかない。農の営みがまねごとでしかないからだ、と思う。
落ち葉を堆肥枠に入れる。発酵・分解を待つ。有機質がそれで無機質になる。そうなれば、立派な堆肥だ。それを待てない。というより、堆肥づくりのウデが悪いのだ。
未熟な堆肥をすきこむと、ミミズがすみつく。堆肥枠にはいっぱいミミズにすんでもらいたい。が、畑はノーサンキューだ。いつの間にか、うねにジグザグの盛り上がりができる。モグラがミミズを求めて道をつくる。
キュウリ苗を植えるために、先日、平うねをつくり、石灰をまき、元肥に堆肥を入れた。半月は経過していた。さあ苗を定植しようと、6月5日の夕方、水をやったらポカッと穴があき、土と水がどんどん吸い込まれていった=
写真。そうなると、かかとでモグラ道をつぶし、へこんだところに土を盛ってならすしかない。その繰り返しだ。
ほかにも、定植したネギ苗の溝が一部崩れていた。コカブのうねが盛り上がり、亀裂が入っていた。踏み固めた道までジグザグに盛り上がっていた。
野菜の根がモグラ道のせいで宙ぶらりんになり、養分を吸収できなくなって枯れてしまう――こういう事態が一番困る。モグラよ、モグラ、うねは避けて通ってくれよ、と頼んでも無理か。
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