2010年6月22日火曜日
コカブ始末
天候不順の春先に種をまいたコカブが、6月に入って収穫期を迎えた。畑は夏井川渓谷(いわき市小川町上小川字牛小川)の無量庵にある。週末だけの家庭菜園だ。間引きを兼ねた初収穫が5月末。それから一週間ごとに肥大したコカブを抜いた。先週がそのピークだった。
冬に投入していた堆肥の効果か、コカブながら初めて軟式野球のボールくらいまで肥大したものがいくつかできた。が、収穫しても食べる方が追いつかない。
土曜日、無量庵に泊まると、日曜日の早朝には旧知の新聞屋さんが新聞を置いていく。そのお礼に、夜のうちに玄関の外にコカブを置いた。あげる以上は傷のない、ツルっとしたきれいなコカブをあげたい。すると、新聞と一緒に「初物です、ありがとうございます」というメモがあった。晴れやかな気分になったのはそのときだけ。
そのあとの週から始末に負えなくなった。先週は50株近く、今週はそこまでいかずとも30株ほどは収穫した=写真。未熟な物はそれ以上肥大が望めない。引っこ抜いて、同じうねに葉を広げ始めた「ふっつぇシソ」(こぼれ種から生えたシソ)の成長を助けることにした。
ぬか漬けにする。味噌汁にする。一夜漬けにする。梅肉あえにする。一通りは食べる努力を続けたものの、それでも食べきれない。人にあげられるシロモノでもないから、毎日じっとコカブをにらんで過ごす仕儀となる。いつものことながら、収穫時期には食傷するのだ。
コカブを始末するのと併せて、「ふっつぇ芋」(ジャガイモ)の一部を掘り取った。そのあとには生ごみを埋めて、ひとまずうねを休ませよう。タカノツメ用にもスペースを取っておいた。せわしさにかまけて苗を買う時期を逸したので、そこも休ませるしかない。
「少量多品種」を心がけると種は余る。いや、余りすぎる。今度もコカブをもてあまして、市販の種袋は半分にならないものか、といつもの思いに至った。
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