2025年3月17日月曜日

雨の日曜日は街へ

             
 日曜日は夏井川渓谷の隠居へ行く。この時期、畑の隅に生ごみを埋めると、やることはない。

 道中の景色と隠居の庭のウオッチングも、わざわざ時間をとってやるようなものではない。雨や雪になるとつい、行くのをためらう。

3月9日の日曜日は曇りだったが、真夜中、湿った雪が降ったらしい。遠くの山がほんのり白くなっていた。

カミサンはある公共施設で会議がある。隠居へ行くのをよしてアッシー君を務めた。平地を動き回るだけだったので、運転に不安はなかった。

それから1週間後の16日、日曜日。起きたときには曇りだったが、ほどなく雨が降り出した。カミサンに相談すると、隠居へは行かない、街に用がある、という。

 用とは、朝の新聞に折り込まれていたチラシに触発されたものだった。貴金属やダイヤ、切手などの「高価買取」を呼びかけるチラシが入っていた。

 隣家に住んでいた義弟は、若いころから切手収集が趣味だった。カミサンが折に触れて遺品を整理している。未使用の切手がいっぱい出てきた。

一部を、知り合いの古物商が買い取ってくれたが、個人では限度がある。で、新聞にチラシを入れた店へ行って、相談をすることにしたのだという。

 この日、それぞれ別の大型店に入居している競合2店のチラシが入っていた。中身はほとんど変わらなかったそうだ。

 いつものパターンというか、早とちりというか、目当ての店に別の店のチラシを持って出かけた。私はアッシー君なので、ついたてをはさんだ待合コーナーで用が済むのを待った。

 やりとりを聞くともなく聞いていると、きれいな切手シートは半額ということらしく、持ち込んだ切手は無事、買い取りが成立した。

用が済むと、次は図書館だ。が、久しぶりの大型店ということもあって、カミサンは「食品コーナーで買い物をしよう」という。

昼食その他を買う。ここもセルフレジである。別のスーパーとは微妙にやり方がちがう。

終わって、ようやく図書館へ。総合図書館はいわき駅前のラトブにある。雨が降っているので、立体駐車場のある大型店から大型店への移動はぬれなくていい。

雨の日曜日は街へ出かけて用を足す――。2週続けで隠居へ行くのをよしたためか、こんなフレーズが脳内をかけめぐる。

帰りに信号待ちをしているとき、急に思い立ってカメラに手が伸び、フロントガラスの雨粒をパチリとやった=写真。

「ソール・ライターだね」。カミサンが反応する。ソール・ライターはアメリカの写真家だ。

雨の日、濡れた窓越しに人影の映った作品がある。「雨粒に包まれた窓の方が私にとっては有名人の写真より面白い」という。面白い写真は撮れなかったが、雨の日曜日の記録にはなった。

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