2011年10月28日金曜日
メジマグロ
いつもの魚屋さんにカツオの刺し身を買いに行ったら、「ないんです、代わりにホンマグロの子どものメジマグロがあります。前に食べて『うまかった』っていったやつ」。マグロの刺し身はほとんど食べない。が、メジはだまされたと思って食べたところ、確かにうまかった。“トロガツオ”に引けを取らない。サンマの刺し身も一匹、加えてもらった=写真。
いわきではまだまだカツオの刺し身が食べられる。脂ののった戻りガツオが入る。たまたま脂のないものが続いたので、様子を見ることにしたのだという。
サンマのミリン干しも始めた。今年はどうしようか迷っていた。が、食べたいからつくってほしい――常連の声に背中を押された。
去年までは、いわきの海の幸を遠くにいる親類・友人・知人に宅配便で送って喜ばれた。今年はすっかり様子が変わった。受け取りを拒否されるときがあるという。家庭によっては、人によってはありがた迷惑になってしまうのだ。これも一種の風評被害、いや過剰反応だろう。
いわきでは、漁は行われていない。サンマは安全な北からやって来る。サンマのミリン干しも、そういう意味では心配ない。
魚屋さんは客の依頼を受けて宅配業者を呼ぶ。先方に届けたのはいいが、持って帰れと言われたら、業者だってどうしたらいいかわからなくなってしまう。「宅配便で送るのもいいけど、先方にちゃんと確認してからにしてください」。魚屋さんは念を押すのだという。
賢く恐れてほしいといっても、先入観に支配された人間は聞く耳を持たない。道理が通らない。こうしてひとつ、またひとつ、腹が立つことが増えていく。そうではない人もいっぱいいることを承知しながらも、だ。
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