朝晩散歩する夏井川の堤防がところどころ、真っ赤に染まっている=
写真。ヒガンバナが満開になったのだ。
去年、今年と残暑が厳しかった。そのせいか、ヒガンバナは咲きだすのが遅かった。一昨年は逆に夏の天候不順から、9月の声を聞くとヒガンバナの花が見られるようになった。
堤防近くの農家の人が時々、土手の草刈りをする。きれいに刈り上げられた土手に野生化したニラの花が咲き、スルボが咲く。夏井川の秋の植物図鑑がこうして始まる。
草を刈るとき、ヒガンバナの花茎も刈られてしまうのかどうか。花茎が地上に現れる前に草刈りが行われるため、きれいに刈り上げられた土手にヒガンバナの花茎が群れ生えるのかどうか。前者だとしたら、ほどなく花茎が再生するのだ。そんなに丈の高くないヒガンバナがあることが、それを物語る。
いずれにせよ、葉をもたない真っ赤な花のかたまりが点々と、延々と緑の土手に燃えているさまは圧巻だ。胸の血が騒ぐような感じさえ受ける。
タマスダレと思われる白い花も1カ所に群れ咲いている。アマナの花に似るが、アマナは春の花。なんだろうと毎年、ネットで調べているうちにタマスダレにたどり着く。ニラは花を終え、実を熟しつつある。
そばの夏井川では先日、鮭増殖組合の手で遡上するサケを捕獲するためのやな場が設けられた。きのう(9月30日)はわが家の近所で、今年初めて、キンモクセイの香りをかいだ。
秋が少しずつ深まっている。汚染された春が過ぎ、夏が過ぎて、暦は9月から10月に変わった。
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