2012年5月10日木曜日

「小事」が大事


私の住む地域で大型連休の最終日(5月6日)、区内会の役員が出て「箇所検分」を実施した。区内を歩いて、危険個所はないか、道路の要補修個所はないか――そういったことをチェックする。

側溝蓋が破損している=写真、マンホールの周りのアスファルトが欠けている。毎年、チェックしているので、市に改善を要望するのはその程度だが、地域の安全を保つためには欠かせない点検作業だ。

それが終わってホッとした翌日、カミサンから声がかかった。わが家の生け垣の剪定を、という。家の東西にマサキの生け垣がある。剪定を怠っていたので、2階に届くまで枝が伸びた。

剪定の前にチェックしないといけないことがある。晩秋、ミノウスバ(ガの一種)がマサキに産卵し、大型連休前後に孵化する。暖冬だとか厳冬だとかはあまり関係ない。退治する時期をはずすと、幼虫が木全体に展開して葉があらかた食害される。あげくに幼虫が葉を求めて隣家に移動し、苦情がくる。

実は、大型連休前にマサキをチェックして、まだ展開せずにかたまっている幼虫を枝ごと取り除いた。が、敵もさるもの。時間差攻撃をしかけてくる。マサキの枝葉を剪定していたら、ぼろぼろ幼虫が糸を引いて垂れ下がってきた。剪定が、結果的にミノウスバの除去を兼ねることになった。夕方にはキュウリやカブを買ってきて浅漬けをつくった。

マサキを剪定し、合わせてミノウスバを退治し、浅漬けをつくったことで、なんだかゆったりした気分になった。日々の暮らしに「大事」が起きたら、むろん困る。「小事」のうちにその芽を摘む。それが、とりあえず今度はできた、という安心感だろう。暮らしていくうえでは、こうした「小事」が大事になる。

1 件のコメント:

株の投資の初心者 さんのコメント...

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。