2009年11月4日水曜日

水石山初冠雪


この秋一番の冷え込みとなった11月3日早朝は、散歩を休んだ。というより、寒さがこたえるので遅い時間にずらした。「文化の日」である。休日気分でのんびり歩きたい。朝食を済ませてちょっとたってから、夏井川(いわき市平・塩地内)のコハクチョウを見に行った。

国道6号の歩道橋から、西に立ちはだかる山の壁=南北に連なる阿武隈の山並み=が見える。北方の水石山(標高735メートル)の山頂が白っぽい=写真。山頂にはテレビ局のアンテナや航空灯台がある。建物もある。建物の壁は白い。が、その間に広がる芝生が白く染まっている。雪だ。パソコンに写真を取り込み、拡大して雪であることを確認した。

平地では2日夕方から寒気が強まった。わが家でも、こたつだけでなく、初めて石油ファンヒーターをかけた。夜、平地では雨が降り、少し高い山では雪になった。水石山が11月初旬に冠雪する、なんてことは記憶にない。この山の初冠雪は早くて11月下旬、遅いと年が明けてから――というのが通り相場だ。一気に寒気がやって来たのだろう。

堤防に出ると「西の壁」の南方、湯の岳の右奥に連なる山も一部、冠雪していた。コハクチョウはおよそ35羽。岸辺に立つやいなや、中洲から半数近くが泳ぎ寄って来た。えさはない。写真を撮って離れたら、コハクチョウたちは中洲へ戻った。

人が姿を見せるとえさにありつける――では困る。えさをやらない人間もいることを、コハクチョウたちは学習すべきなのだ。そもそも人間に依存しない野生の生物なのだから。

それはともかく、この冷え込みを機に紅葉と落葉がいちだんと進むに違いない。「夏井川渓谷・紅葉ウオーキングフェスタ」が11月15日に開かれることは、おととい(11月2日)書いた。今年の紅葉は例年より1週間から10日早い。フェスタまで紅葉が持つかどうか。持ったにしても、かなり散り落ちて見晴らしがよくなっていることだろう。

渓谷のど真ん中、水力発電所の社宅跡に生えているカエデの巨木は、たぶんそのころ、紅葉の見ごろを迎える。このカエデは知る人ぞ知る絶好の被写体だ。例年だと、渓谷の紅葉が終わりになりかけるころ、激しく燃え上がる。これが、1日の日曜日には赤くメッシュが入っていた。今度の寒気に触れていよいよ赤みが増すことだろう。

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