2010年2月25日木曜日

ヒラメのアラ汁


日曜日は魚の刺し身で晩酌というのが、ここ三十年来の定番。毎日の料理に頭を悩ませるカミサンの、週一回の安息日だ。正確に言えば、朝昼晩一日三回の食事=週に21回=のうち1回だけだが。新鮮な魚を提供する魚屋さんが近くにいるからこそ、日曜日の夜は刺し身で、という習慣ができた。

夏はカツオの刺し身、それ一本やり。晩秋から晩春まではカツオがないので、なんとなく適当になる。タコ、イカ、たまにヒラメ。ヒラメは高いから、カツオ一筋を頼むようなわけにはいかない。で、足が遠のくときもある。

2月も間もなく終わる。カツオはまだまだ望めない。スーパーには冷凍カツオあるが、だいたいは我慢する。

そうして魚屋さんに通っていると、ときに“おまけ”がつく。夏はカツオのアラ、今の時期はヒラメのアラ=写真。その合間に、スズキやホウボウのアラも。濃厚なカツオのアラ汁になじんでいた舌には、スズキのアラ汁はさっぱりして上品な味がする。ヒラメはさらにその上をいく。

21日の日曜日に刺し身を買いに行ったら、ヒラメのアラがあるという。二つ返事でもらってきた。晩酌のあとにすまし汁にして食べた。舌が喜んだ。

こうした“おまけ”は、対面販売の個人営業の店だからできること。魚による調理法、食べ方、フグにまつわるニュースなど、こちらの知らないこと、足りないことを教えてくれる。蒙を開き、魚への興味をかきたててくれるのがうれしい。

ただ、保健所の最近の「魚対策」には不満があるようだ。担当者が魚を分かっていない。どんなふうにして魚を売っているのか、その商習慣にも通じていない――保健所が県から市に権限委譲をされたのはいいが、ベテラン職員がいなくなった。そう言いたげだった。

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