2010年2月19日金曜日

またまた雪


きのう(2月18日)の朝、起きて庭を見た。雪が家や車の屋根、木々に積もり、なおしんしんと降っている。また雪か。あきれるよりも、音を上げた。2月に入って4回目の降雪だ。

前日、小名浜である講座が開かれた。知人と2人で講師を務めたあと、知人を浜の自宅へ車で送った。久しぶりに家に上がって母上からお茶をごちそうになった。母上は百歳にはなっていないが、90歳はとっくに越えているだろう。こたつで編物をしていた。

目も、耳もしっかりしている。今年は2月に入ってよく雪が降る話をしたら、「昔はもっと降ったよ」という。

母上は私より30年以上も生きている。生きている時間の長さが違うから、人生で得た経験知は断然多い。いうならば、100年のスパンと、60年のスパンの違いだ。確かに、昔は阿武隈高地でもいっぱい雪が降った。自分の子どものころの記憶からも断言できる。ここしばらくは暖冬気味に推移しているだけなのだ。

30年以上前だったか、年末に大雪が降り、電線への着雪・切断が相次いで停電になったことがある。杉山にも着雪による幹の折損という大被害が生じた。夏井川の浅瀬も凍った。それ以後、記憶に刻まれるような大雪はない。母上にはもっともっとそれ以前の雪の記憶があるのだろう。

きのうの雪は湿って重く、歩道も底が透けて見えた。寒気も12日ほどではない。雪かきは見合わせた。

で、昼前、用事ができて街へ出かけた。道路は雪が溶けて運転に支障はない。いわき駅前の「ラトブ」駐車場に車を入れようとしたら、職員が3人、入庫する車の屋根の雪を払ったり、入り口に払い落された雪に水をかけて溶かしたりしていた。屋根に雪を載せたまま入庫すると、地下駐車場の床が水浸しになる。雪に弱い「ラトブ」の一面を見た。

それに触発されて、雪の降る平市街地を記録に残しておこう――5階の窓から西の街並みをカメラに収めた=写真。雪は、昼にはやんだ。午後は明るい陽光がきらめき、夕方の散歩時には畑などを除いて、雪はあらかた消えていた。光の春は雪が降るたびに、着実に近づいている。

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