2010年2月16日火曜日
花屋オープン
団塊世代のジュニアの一人、知り合いの娘さんが花屋をオープンした=写真。場所はいわき市平の文化交流ゾーンの一角。近くにいわき芸術文化交流館「アリオス」があり、小道をはさんだ向かい側が安濃医院だ。隣にいわき市社会福祉協議会の駐車場がある。
二十数歳、独身。花屋に勤めてウデを磨いた。不景気な世の中ながら、自分の夢を実現させるべく一歩、一歩階段を上がってきた。これは立派な起業だ。
だいぶ前からカミサンが独立話を聞いていて、あれこれアドバイスのようなことをしてきたようだった。できるだけカネをかけないようにしたい、というので、わが家にある大きな丸テーブルやガラスケース、その他を提供した。改装には大工さんが必要だ。私の中学校の同級生が請け負った。
オープン初日(2月10日)、スペインから帰って来た画家阿部幸洋らと花屋へ繰り出した。阿部やわが夫婦は、母親とは独身時代からの知り合いだ。その娘さんが店を出した――というので、阿部はお祝いに花を買った。
娘さんは母親の血を引いて絵を描く。そのセンスが、店づくりに生かされていた。母娘で話し合いながら、テーブルや鏡、カウンターの位置などを決めたのだろう。店内がソフトな色合いで統一されている。木目が浮き出るほど白茶けてお役目御免になっていた古い板も、棚として再び命を吹き込まれていた。
花屋は生きた花を扱う。「いのち」を大切にする。そういう店にふさわしく、捨てられたり、陰に隠れたりしていたモノたちが、インテリアとして再生されているのがうれしかった。店が成長するのもしないのも、本人の頑張り次第、とはいえない冬の時代。でも、この愛情があるかぎり、小さく、個性的な花屋として輝いていけるだろう。
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