2010年2月11日木曜日

「たまたま」か「またまた」か


このごろ、晩酌の時間が早まりつつある。現役のころは夜7時近くだったのが、6時前半になり、ときどき5時台になる。さすがに4時台には、ブレーキがかかる。が、先日(2月6日)のように雪が降りだす=写真=と、やはり早く一杯、となってしまう。

昔、社の大先輩が退職後、大相撲が始まるとテレビ桟敷でチビリチビリやり始める、と言ったのを覚えている。随分早くから飲み始めるんだ――と思ったものだが、それと五十歩百歩か。当然、相撲が終われば酒も終わる。あとはさっさと寝る、と聞いた。奥さんを亡くして一人暮らしをしていたので、そういうことができたのだろう。

――カミサンが、風邪が抜けきれないためにぼんやりしていた。夕方の5時も、6時もよく分からなかったらしい。5時に飲み始めると、つられてつまみと晩ご飯のおかずをつくり、茶の間に戻って来て時計を見た。飲み始めて1時間近くたっている。「あら、まだ6時じゃないの」。横目でこちらをにらんだ。

確かに、ちょっと時間が早い。しかし、早く飲み始めれば早く終わる。終わる時間が同じではコトだが、前倒しするだけなら問題はあるまい。というのは、飲兵衛の屁理屈。「きょうは『たまたま』だよ」というと、「それが『またまた』になるの」と切り返された。

そうか。「たまたま」の逆は「またまた」か。逆も真なりではないが、痛いところをつかれて、へらへら笑ってとりつくろった。が、そんな笑いはすぐ揮発する。「またまた」はやはり慎まなくてはならない、と素直に思った。

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