2010年2月5日金曜日
首環を付けたハクチョウ
4日は立春。暦の上では冬から春へと季節が移り変わった。2月の声を聞くと同時に、起床も早まり、3日の節分にはふだんより30分早く散歩へ出た。夏井川の堤防で、「ハクチョウおじさん」のMさんと出会った。
Mさんは、えさやりを終えて軽トラで対岸の自宅へ帰る途中、私を見つけると、車を止めてハクチョウ情報を教えてくれる。1月中は日の出が遅く、寒いので、散歩時間が7時台になることが多かった。それで、Mさんとはいつもすれ違いになっていた。今年初めての対面である。
数は? 「240~250羽かな。緑色の首環と足環を付けてるのもいる。重くはなさそうだ。首環には細いアンテナが付いてんだ」
1月10日にガン・カモ調査が行われた。後日、日本野鳥の会いわき支部は結果を速報し、併せて昨年10月、北海道・網走のクッチャラ湖で「169Y」の首環・足環を装着されたコハクチョウが飛来していることを紹介した。
わざわざ撮影に出向くことはしない、緑色の首環が目に入ったらカメラを向けよう――この半月、そう自分に言い聞かせて、街への行き帰りに堤防を利用していたのだが、いっこうにシャッターチャンスはこない。すると3日午後、砂地にハクチョウが群がり、中に緑色の首環をしているコハクチョウがいた。
人間のカップルがいたから、えさでもやったのだろう。そのおかげで、至近距離から撮影することができた=写真。首環からは、確かにMさんが言うように細いアンテナが伸びている。無線送信機で、衛星で移動経路を追跡するのだろう。足環は右が緑色、左がアルミニウムらしい銀色だ。
早起きはいい結果をもたらした。Mさんに情報をもらい、同じ日に早速、「169Y」のコハクチョウを撮影することができたのだから。
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