スペインからやって来た青年ラサロは、建築デザインの仕事をしている。漫画(コミック)が大好きで、自分でも描く。彼の漫画に登場する主なキャラクターは、帽子をかぶってたばこをふかす「マンテカイロ」と、はげ頭の「トミソ」だそうだ=
写真。いかにも漫画チックな風貌ではないか。
「トミソ」を見たとき、既視感(デジャヴュ)に襲われた。顔が私に似ている。面長で、眼鏡をかけている。ただ、今のところはツルッぱげではない。が、いずれ「トミソ」のようになるだろう、という予感はある。
モデルはいるだろう。しかし、1人ではなく、何人かの合成の結果として、「トミソ」が生み出されたに違いない。それが、たまたま日本の、いわきの、彼が訪ねて来た家の主にそっくりだった、とは、びっくりだったろうが。
ある集まりに、ラサロの描いた「マンテカイロ」と「トミソ」の漫画を持って行った。黙って、半折りにして「トミソ」の漫画だけを見せると、「○○さん(タカじい)じゃないの」という。だれが見ても、そういうに違いない。私だけの既視感ではなかった。
よりによって、スペインの、青年の造形した漫画のキャラクターがわが家にすみつき、動き出した。「アミーゴ○○(タカじい) エル トミソ ハポネス」という添え書きには、「トミソ」のようにフフフッと笑うしかなかった。「日本のトミソ」である。
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