2010年2月23日火曜日
カーリングストーン
バンクーバー冬季五輪報道で目につくのがカーリング女子だ。日本代表は「チーム青森」、愛称「クリスタルジャパン」。
ルールはよく分からない。が、高度な戦略、理詰めの試合展開が必要な「氷上のチェス」だという。スコットランド発祥のゲームが海を越えて広がり、カナダで現在のルールが確立した。カナダでは国技になっている。似たスポーツはなんだろう。私には、ボウリングが同根のように思える。
先日、自宅近くのスナックで地域の人たち数人が参加して、2カ月にいっぺんの飲み会が開かれた。冬季五輪開催中とあって、カーリングの話になった。「ストーンは20キロもあるんだってね」。ストーンは花崗岩。そこから話が盛り上がった。なにしろ石屋さんがいる。彼がいろいろと花崗岩(石材としての御影石)について解説してくれた。
それで、「ごま石」という言葉を知った。白御影石のことだ。白があれば、黒御影石もある。黒御影石は白御影石より重いという。カーリングストーンは、あれで約20キログラム。黒御影の系統だろうか。
このところ読んでいる『雪と氷のスポーツ百科』に当たる。「ストーンの重さは19.96kg、円周91.44cm以下で、高さ11.43cmを下ってはならない」。約20キロというのは、この規定による表現だ。しかも、五輪のストーンはスコットランド・アルサクレッド島の花崗岩しか公認されない。産出国によって密度が違うのだろう。
夏井川渓谷も花崗岩でできている。花崗岩は雨風にさらされるとたちまち剥離・落下する。そんな岩盤からは、磨き上げられたカーリングストーンは想像もできない。
それはさておき、カーリングストーンは何かに似ている。何だろう。ずっと考えていて、散歩中に閃いた、漬物石だ。人工の石がある。重さ6キロ。これを二つ重ねたら、少し似た形になる。台所にあったはずだと見ると、シクラメンの花鉢の台になっていた=写真。
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