2011年2月3日木曜日

滝の氷


夏井川溪谷の森は、左岸と右岸とでは全く様相が異なる。南向き(左岸)の斜面には「早春」の陽光が降り注いでいる。北向き(右岸)の斜面は「真冬」のままだ。雪が残っている。雪上に刻された生きものの足跡については、きのう(2月2日)書いた。

雪だけではない。滝が凍っている。北向きの森の中にある「木守(きもり)の滝」は、全面凍結とまではいかないが、かなり氷が成長してきた=写真。向かって左側はそれほどでもないが、右側は氷柱が重なり、つながり、肥大して、上から下までびっしり“よろい”を着たようだ。

極寒期(今だが)には、この滝の氷をかち割って持ち帰る。夏の行事に6月30日の「氷室開き」がある。それまで冷蔵庫に保管しておくのだ。およそ5カ月後。暑さがつのるころに焼酎、ウイスキーどちらでもいいが、オンザロックにして目の前の渓谷の自然に感謝する。

雪上の足跡探検をした帰りに、「木守の滝」と向き合った。アノラックにはアイスピックとポリ袋を二つしのばせてある。一番下の氷柱をかち割り、袋に詰めた。家庭の冷蔵庫だから、冷凍室は小さい。そんなに必要はない。

無量庵の冷蔵庫に二袋の氷を詰め込むのは無理だから、一袋はわが家に持ち帰り、だれか来たときにふるまうことにした。落ち葉入りの氷はちょっとないだろう。

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