2011年2月20日日曜日

しおたれエノキタケ


夏井川渓谷の無量庵へ行くと、必ず屋敷の周りをチェックする。冬キノコ、つまりエノキタケが出ているかもしれない。年が改まって最初の月は、それらしいものが見当たらなかった。

2月に入って、半月ほど行くのを休んだあと――。いつものように敷地の境界をウオッチングしたら、あった。土手の木の根元にエノキタケが一本、しおれてひっくり返っていた=写真

まさか、一本だけ発生したわけではないだろう。それ以外に発生した形跡は? 見当たらなかった。かたまりになって発生したとしたら、同じようにかたまりとなってとろけているはずだが、そんな痕跡はない。とすると、やはり単独で発生した? いや、単独でしか発生できなかった?

エノキタケは、立派なものはシイタケくらいに大きくなる。それを収穫したこともある。それに比べたら未熟なまましおたれた。1週間前、いや10日前の建国記念日あたりだったら、きれいな姿を見ることができたかもしれない。見たとしても、ひょろひょろだったろうが。

エノキタケの菌に取りつかれた木が、何年間か菌に栄養を提供して立ち枯れ状態になり、それでエノキタケの子実体が貧弱なものになったか。土手の境界にはその木のほかに、エノキタケの発生する木が数本ある。しばらくは落胆もせず、期待もせずにチェックを続けることにしよう。

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