日曜日にいわき市三和町の直売所「ふれあい市場」を訪ねたときのこと。「今年はフキノトウが小っちゃくてね。やっと1パック出てきたの」。2月下旬である。フキノトウが店頭に並ぶ時期なのに、出てこない。三和町も不作、いや“遅作”だったか。
夏井川渓谷の無量庵。庭にフキノトウが出る。暖冬だと、年末には頭を出す。いくらなんでもそれを摘む気にはならない。年が明けるのを待つ。正月三が日に摘んでわが家に持ち帰り、みじんにして雑煮に浮かせる――というのが、だいたいのパターンだ。今年はそれができなかった。頭を出してはいたが、小さくて小さくて……。
去年は真夏に猛暑が続いた。やっと秋分の日あたりから、雨らしい雨が降るようになった。フキノトウの生長がいまいちなのは、もしかしたらそのせいか。
「ふれあい市場」を訪ねた帰り、無量庵の庭をじっくり見る。1個だけイソギンチャクのように衣を開きかけたのがあった。それを摘んで、翌日、わが家でみそ汁に散らした。夏井川溪谷にもやっと春がきた。
と、「谷間の春」の余韻を楽しんでいたら、ゆうべ、近所の奥さんがフキノトウのてんぷらを持ってきてくれた=
写真。ありがたいことに、ときどき、調理した旬のものをいただく。
早速、酒のつまみにした。飲み過ぎた。いつもだと晩酌を終えてからブログを書くのだが、べろべろになったので、今朝になった。わが脳みそにも春がきたらしい。
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