2011年2月13日日曜日

がっちりアカデミー


1月の終わりに変なことをいわれた。テレビでやっていたのだという。「いわきが日本一住みよいんだって」。<それは住みよいだろうよ。まず、台風はいわきをそれて行くし、雪は降らないし>。でも、よくわからない。どういう基準でそうなのか。新聞・雑誌のお決まりの統計では、いわきはいつも下の方だ。それが一気に横綱級だって?

きのう(2月12日)、カミサンから教えられた。いわき商工会議所の「ふるさと誘致センター」に記事が載っているよ、と。

彼女は、わがパソコンに登録されている「お気に入り」しかクリックしない。パソコンを閉じることは覚えたが、起動してあれこれすることはまだできない。私が自分のブログ「磐城蘭土紀行」を開くと、さっと読んで「お気に入り」をサーフィンする。

このごろは適当にクリックして、次から次に画面を開いて読んでいるようだ。「住みよさ日本一」の中身が、それでわかった。

で、「ふるさと誘致センター」の受け売り。テレビ番組は、1月28日に放送された「がっちりアカデミー」だとか。テーマは「老後の生活スタイル」。

地方暮らし、つまり田舎暮らしで「全国移住したい県№1」に福島県が選ばれたのだという(誰が選んだの)。なかで、積極的に誘致活動を展開しているいわき市の事例が紹介されたらしい。

老後に移住したいマチ、それはいわき。税とか医療とか、あるいは教育、福祉、交通といった社会資本・制度資本をわきにおけば、その通り。いわきは、「自然資本」に関しては全国に誇りうる質の高さを持っている、と私は思う。

写真はわが知り合いの山荘。そこにご夫妻は中年のころ、いわき市内から生活の拠点を移した。夫人はそれでいつのまにか病気が治ったという。いわきの中山間地は、市内の人間にとっても「移住したい場所」なのだ。

全国を渡り歩く国家公務員、たとえばいわきの塩屋埼の灯台長だった人が定年退職後、いわきについのすみかを求めた。雪国の大学の教授だった人が、縁もゆかりもないいわきについのすみかを求めた。そんな例が、いわきでは当たり前のようにある。年のいった人は平地の団地に、もっと若い人は山里に――。

だから、「いわきは老後に住みたいまち日本一」というのは、昔からわかっていることだ。温泉つき団地がある。そこに住んでいる人たちは、おおかたは退職後の移住者だ。そんな分譲団地のどこかに、東京でだいそれたことをしたと疑われる男性が住んでいた。彼はもっと若いときからいわきの人間になっていたという。


私は新聞・テレビ報道をだいたい3割引きくらいの感覚で読む。にしても、驚いた。と同時に、防犯カメラの映像でそこまで絞り込めるのかと、そちらの方にも驚いた。“デジタル刑事”が育っているのだな。

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