2011年2月19日土曜日

寒ゆるむ


朝6時に目を覚ましたら、窓の外がうっすら明るくなっている。冬至からおよそ2カ月。昼の時間が少しずつ長くなってきた。目覚めたときに外が暗いとうっとうしい。うっすらでもいい、明るいとガバッとはねおきたくなる。気持ちが軽くなる。人間は胸中に自然の移り行きを宿して生きている。きょう(2月19日)は「雨水(うすい)」だという。

2月も中旬から下旬へ――。ようやく季節が冬から春へと動き始めた。夏井川渓谷の、北向きの斜面には雪の「うすべり」が残っているものの、北向きの斜面と、それを縫うように走る県道には、早春の息吹が感じられるようになった。

籠場の滝の上流、道路にせりだしたハンノキの枝から赤紫色の花穂が垂れさがっている=写真。籠場の滝のしぶき氷も融けて小さくなった。北向きの斜面にある「木守の滝」の氷柱もだいぶしぼんだ。滝つぼの氷も融けた。水の流れがキラキラと春の光を乱反射している。

溪谷の無量庵へ出かけたのは5日前(2月15日)。庭に残っていた雪はもう消えただろうか。雪が積もると畑は静かに眠ることができる。雪がふとん代わりになるから、凍らないのだ。生ごみを埋めるにもスコップがさくっと入っていく。5日前がそうだった。

無量庵では地下水をポンプアップして使っている。洗面所の水道管が極寒期に凍結・破損した。ポンプの電源を切っておかないと洗面所が水浸しになる。というわけで、今も水は使えない。室温も氷点下1度ぐらいにゆるんできた。そろそろ同級生の水道屋に電話して水道管を取り換えることにしよう。

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