2017年11月25日土曜日

ネギ苗防寒

 昔野菜の「三春ネギ」を夏井川渓谷の隠居で栽培している。種をまく日が決まっている。10月10日。秋まきネギだ。なぜその日かはわからない。が、三春ネギを栽培している地元の人に教えられた。経験則なのだろう。同じように、平地の「いわき一本太ネギ」は4月10日が種まき日だ。
 今年(2017年)は10月10日に近い日曜日(10月8日)に三春ネギの種をまいた。20年も栽培していると、そのへんは自己流になる。ともかく10月10日前後に種をまくのだと、体が覚えている。いわき一本太ネギも、種屋から種を買って4月10日前後にまいた。で、収穫期に入った今は、週ごとに6~7本、交互に引っこ抜いてくる。

 10月。今までの経験を参考にして苗床に筋をつくり、三春ネギの種を点まき気味にして覆土した。それがよかったらしい。ほぼ8割は芽生えた。歩留まりがかなりいい、と思ったのだが……。モグラが地中にトンネルをつくったために苗床が一部盛り上がる。そばのキリの木の枯れ葉が苗床に降り注ぐ。それで、ネギ苗の3分の2が姿を消した。
 
 やはりネギの“赤ちゃん”だ。それなりに“保護”が必要らしい。冬に備えて苗床にもみがらをまき、半円の柵を利用して寒冷紗(かんれいしゃ)をかけた=写真。もみがらは霜柱が立たないように、寒冷紗は防寒と落ち葉防止のために。
 
 さて、今の「いわきネギ」ではなく、昔野菜の「三春ネギ」と「いわき一本太ネギ」に引かれるのは、香り・やわらかさ・甘みが強いからだ。ともに風折れしやすいので見た目は悪いが、刻めば問題はない。ふたつを週替わりで食べて感じたことだが、加熱後の甘みは三春ネギの方が濃い。いわき一本太ネギはさっぱりした甘み、というところ。なぜかジャガイモとネギの味噌汁にすると、違いが際立つ。

 師走になると、郡山市に本社のあるスーパーに「阿久津曲がりネギ」が並ぶ。三春ネギもこの系統だろう。スーパーへ行けば必ずネギをチェックする。冬はその楽しみが増す。前にニュースになったが、今年は初めて「天栄赤ネギ」を口にできるかもしれない。

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