2008年4月10日木曜日

「私、CD出したの」


いわき駅前再開発ビル「ラトブ」に市の総合図書館が入居している。姪が図書館を見たいと言うので、ほぼ毎日利用している私が案内した。5階で待ち合わせをし、郷土資料コーナーや専門書、ビジネス支援コーナーなどを巡ったあと、4階に下りて大部分を占める文学書コーナー、児童図書コーナーを見て回った。

このまま家(好間)へ帰すのも情けない。オジの面子もあるので、ラトブの3階でコーヒーをごちそうすることにした。

席に着くと、姪が1枚のCDを取り出した=写真。
「私、CD出したの」
今は素人でも簡単にCDを出せる。本で言う自費出版かと思ったら、そうではない。
「歌ってるわけじゃないの。作詞したのがCDになったんだ」
「エツ、プロか! それはすごいじゃない!」

それから根掘り葉掘り、姪の話を聞いた。

姪は東京にある音楽関係の事務所とつながっていて、作詞を手がけている。コンペを経てティアナ・シャオという、中国生まれでアメリカ国籍をもつ少女の日本語詞を書いた。英語詞はティアナ・シャオ自身が書いた。会ったことはないが、合作だ。

ティアナ・シャオという子がすごい。

検索すると、4歳で小学校に入学し、飛び級を重ねて15歳で名門コーネル大学に入学した。現在は同大で数学を学ぶ最年少17歳の2年生だ。四川・広東語、英語、仏語、日本語を操る天才少女というから、話題性には事欠かない。

日本で歌手デビューをしたのはもちろん、音楽関係者の目に留まったからだが、彼女は宇多田ヒカルと「デスノート」などのアニメで日本語を覚えたのだとか。「私にとっての歌は、花にとっての水のようなもの。音楽がないと私は乾いてしまう」と、記者のインタビューに答えている。

最初のシングル「Sweet Obsession」(直訳されば「甘い強迫観念」)に姪の日本語詞が入っている。最初の2行「眠れない夜を 持て余しながら/ひざを抱え 鳴らない携帯を見つめてる」に、いかにも今どきの日本の女の子の生態が現れていると感じた。女の子は彼に恋焦がれている。「何ヲシテイルノ?声ヲ聞カセテ…」。それさえ言えずにメールを待ち続ける。かみ合わない恋の歌だろうか。

印税が入る道を選んだといっても、姪が作詞家の卵から孵れるかどうかはこれからの努力と運次第。今回の作詞デビューも、CDが売れなければカネにならないのだ。

ファーストシングルは1月に発売された。パッとしないうちにセカンドシングルが発売される段取りらしいから、オジとしては、ここは「Sweet Obsession」を宣伝して姪を応援したい――そんな心境である。

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