2008年4月19日土曜日

春の嵐


夕べ(4月18日)、横なぐりの雨と風の中、電車でいわき駅から湯本へ出かけた。いわき駅へ着くと高校生がホームにあふれていた。初めての経験で最初は分らなかったのだが、強風で列車に遅れが出たのだった。

夕方5時台、常磐線の上りはおよそ20分間隔で2本の普通列車が運行される。後の電車に乗ろうとしたら、前の電車がまだ着いてない。約20分遅れで折り返し運転になった。

帰りは遅れがさらに大きくなった。かえって私にはそれが幸いした。

時刻表では午後10時過ぎの電車がある。早めに湯本駅へ行って待つことにしたが、雨風がひどい。若い仲間が駅まで送ってくれるという。駐車場まで歩いている間に、若い仲間に別の仲間から携帯電話が入った。列車が1時間20分ほど遅れて泉駅を出たことを告げた。

それ、急げ! 傘をたたんで駐車場へ走り出す。車の助手席に乗り込んで駅へ向かう。湯本駅へ飛び込むと間もなく電車がやって来た。結果的に時刻表より30分ほど早くいわき駅へ戻ることができた。

いわき駅の外階段にはおちょこになった傘が散乱していた。そうならないように傘を半開きにして、風向きに合わせて傘の向きを変えながら歩くか、傘をたたんでぬれて歩くかのどちらかだが、道行く若者は傘を開いたままだから、見る間に傘がおちょこになっていく。すると、あとは簡単にポイ、である。

一夜明けた19日未明、雨は小降りになった。が、風は強い。車で夏井川の堤防へ出た。河川敷のサイクリングロードが見えるから、思ったより水位は上がっていない=写真。数は確認できなかったが、残留コハクチョウがヤナギの木の間に見えた。

低気圧が凶暴化している。――酒席で隣り合わせた知人は「地球温暖化で水害が多発する」と語り、タクシーの運転手は「強風で車があおられる」とまゆをひそめた。近所の家の夏ミカンが、今朝はほとんど落果していた。

裏山や家や庭木など、より細部にまで土砂災害や風水害が及ぶようになった。年に何回かはそうした心配をしなくてはならなくなった。これは異常事態だ、という意識だけは持ち続けることにしよう。

0 件のコメント: