2010年9月6日月曜日

カーブミラー


見通しの悪い個所にはたいがいカーブミラーが付いている。たとえば、夏井川渓谷。道幅が狭いところにはセンターラインがない。そんなところに限ってカーブが連続する。ときどき対向車が突っ込むようにして現れ、急ハンドルを切ってすれ違って行く。カーブミラーがあればそんな事態にはならない。カーブミラーが事故を抑止しているといってもよい。

市街地ではどうか。幹線道路より生活道路にカーブミラーが多いことが分かる。住宅地は交差点だらけ。カーブも少なくない。生け垣やブロック塀に遮られて見通しの悪いところがある。そういう個所にはカーブミラーが必要になる。

カーブミラーは住民の要望を受けて行政が設置する。つまり、住民と行政の対話によって生活に密着した問題が解決される。自分の住む行政区の役員になって初めてそのことを実感した。

毎日散歩している道路の一角にカーブミラーが立った=写真。区の安全・安心のために毎年、年度の始まりに区の役員が住民の要望を吸い上げ、個所見分をする。カーブミラー設置の要望がそのとき出た。市役所に要望書を提出してほどなくカーブミラーが設置された。

詳しく言うと、要望後に市から担当者が来て現地を見る、区が設置予定個所の地主に同意を得る、業者に説明する、といった手続きを経て工事が行われた。個所見分から3カ月弱。お役所仕事としては早い方だろう。

というわけで、カーブミラーを見る視点が変わった。ミラーに映っているのは車の有無だけではない。その土地の住民の安全・安心への思いもこもっている。

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