2010年9月1日水曜日

白い畑


8月が終わって9月になった。梅雨が明けたのは7月18日。7月30日に一度、どっと雨が降ったあとは、いわき地方は雨なしの日が続いている。旧小名浜測候所の観測データによれば、8月の降水量は12日の7ミリだけ。ほとんど雨なしで過ぎた。雨がないだけでなく、記憶にない猛暑続きの夏になった。

今までにない感覚を体験した。車を運転するとき、エアコンはかけない。窓を全開する。むき出しの腕が太陽に焼かれて痛くなる。日焼けするのが当たり前だった少年時代に比べたら、すっかり耐性が落ちた。

女性が使うアームカバー、あれは伊達ではなかった。日焼けを防ぐには効果的。そう思ったのは、立て続けに葬式があり、ワイシャツを着て車を運転したら、太陽の熱が気にならなかったからだ。今年も男性が日傘をさしているのを見た。「男のくせに」と思ったのはもう過去の話だ。

夏井川渓谷の無量庵に小さな畑がある。川のそばだ。空中湿度が高く、夜露も降りる。が、その夜露がほとんど降りなくなった。無量庵の濡れ縁にバケツがある。雨樋からこぼれ落ちる雨や露をいったん受け止めるために置いた。7月までは一週間でそれが満杯になったが、8月にはほとんどからっぽ状態だ。

そばの畑の土も乾いて白っぽくなった。ポット苗のバジルを2株もらい、無量庵の畑に定植した。1株が枯れた。キュウリも早々と枯れた状態になった。

頑張っているのがナス。義妹からポット苗が届いたときには、遅蒔きだったのか育ちが悪かった。それを、やはり定植した。ようやく花=写真=を咲かせ、実がつき始めた。秋ナスだ。先日(8月28日)の夕方、初めて1個を収穫し、白く乾いた根元にたっぷり水をやった。明日あたり、収穫を兼ねて様子を見に行かなくては。

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